LLMO・AI

ChatGPT広告(ChatGPT Ads)とは?仕組み・出し方・運用の勘所をマーケター向けに解説

アイキャッチ画像
目次

2026年6月19日、日本でもChatGPTユーザー向けの広告配信がスタートしました。

ChatGPT広告(ChatGPT Ads)は、従来の検索広告のようにキーワードを指定して配信するのではなく、ユーザーとChatGPTの会話の文脈に応じて広告が表示される点が大きな特徴です。そのため、これまでの検索広告とは異なる考え方での設計・運用が求められます。

LANYは、300社以上のSEO支援やLLMOコンサルティングサービスの提供を通じて、検索マーケティングに向き合ってきました。そこで培った知見と、日本での提供開始直後から自社配信を続けるなかで得た運用ノウハウをもとに、本記事ではChatGPT広告の仕組みや費用、出稿方法、運用のポイント、LLMO(AI検索対策)との関係について解説します。

ChatGPT広告の運用はLANYにご相談ください

SEO・LLMOで培った検索マーケティングの知見と、自社配信で蓄積した運用ノウハウを生かし、設計から運用・改善まで伴走します。

LANYのChatGPT広告運用代行サービスの詳細はこちら>>

ChatGPT広告(ChatGPT Ads)とは

ChatGPTの回答下に表示される広告

ChatGPT広告とは、OpenAIが提供する対話型AI「ChatGPT」の会話画面に表示される広告です。英語では「ChatGPT Ads」と呼ばれています。

広告はChatGPTの回答の下部に、回答とは区別された別枠で「広告」と明示して表示されます。ユーザーが広告をクリックすると、広告主のWebサイトへ遷移する仕組みです。

これまでの検索広告との違い

ChatGPT広告とこれまでの検索広告の大きな違いは、ユーザーのニーズをどのような情報から捉えるかにあります。

検索広告では、ユーザーが検索窓に入力したキーワードをもとに、その検索意図に合った広告を配信します。一方、ChatGPT広告では、特定のキーワードだけではなく、ユーザーとChatGPTの会話の内容や流れをもとに、関連性の高い広告が表示されます。

たとえば、「社内の経費精算を楽にしたい」とChatGPTに相談しているユーザーに、経費精算システムの広告が表示されるイメージです。

比較項目ChatGPT広告これまでの検索広告
表示のきっかけとなるユーザーの行動ChatGPTで質問・相談する検索エンジンでキーワードを検索する
ターゲティングに用いられるもの会話の内容や文脈検索キーワード
広告設計で考えることどのような課題や相談の文脈でニーズが生まれるかどのようなキーワードで検索されるか

つまり、従来の検索広告では「ユーザーがどういうキーワードで検索するか」を考えることが重要でしたが、ChatGPT広告では「ユーザーがどのような課題を抱え、どのような質問や相談をするか」まで考える必要があります。

そのため、ChatGPT広告を設計するうえでは、ユーザーの検索意図だけでなく、課題を認識してから商品・サービスを比較検討するまでに、どのような情報を求め、どのような行動を取るのかを理解することがより重要になります。

ChatGPT広告は日本ではいつから?

2026年6月19日から配信開始

ChatGPT広告(ChatGPT Ads)は、日本では2026年6月19日から配信が始まりました。同日、OpenAI Japanが日本での広告パイロットの開始を発表し、ChatGPT上で実際に広告が表示されるようになりました。

対象となるのは、無料プランとGoプランを利用する18歳以上のユーザーです。2026年2月に米国でテストが始まってから、約4か月で日本でも提供が開始されました。

広告主による自社出稿は6月末から可能に

広告主が自社で出稿できるようになったのは、2026年6月29日前後です。現在は、日本の事業者も広告管理画面「OpenAI Ads Manager」(ads.openai.com)から広告アカウントを作成し、自社で出稿できます。

ただし、アカウントの開設方法には注意が必要です。現時点では、Google広告のMCCやMeta Business Managerのように、広告代理店が事業主に代わって広告アカウントを開設・所有する仕組みは用意されていません。

そのため、広告代理店に運用を依頼する場合も、まず事業主側で広告アカウントを開設し、その後、代理店の担当者を招待してアクセス権を付与する流れになります。

ChatGPT広告の仕様

ここで、公開されている確定事実を整理します。

対象プランと表示箇所

広告が表示されるのは、無料プランと低価格プランのGoを使うユーザーです。Plus、Pro、Business、Enterprise、Eduといった上位プランでは表示されません。また、18歳未満と判断されるアカウントでは表示されない設計です。

表示箇所は、回答の下部です。回答の本文には混ざらず、独立した枠として現れます。

AIの回答内容は広告で操作できない

特に重要なのが、回答の独立性です。

OpenAIは、広告が回答に影響しないと明言しています。広告は回答とは別の仕組みで動いており、広告主が回答の順位や内容を操作することはできません。ユーザーが求める回答の信頼性を守るための設計です。広告主がお金を払って「自社を推奨させる」ことはできない、と理解するとよいでしょう。

表示されない場面・カテゴリ制限

広告が表示されない場面も定められています。一時チャット、ログアウト時、画像生成の後、ChatGPT Atlasブラウザでは表示されないとされています。

扱える広告のカテゴリにも制限があります。初期段階では、生活用品やローカルサービス、旅行や体験、デジタル製品や教育などが中心です。一方、金融や法律サービス、医療、酒類やたばこ、ギャンブル、政治、出会い系などは対象外とされています。自社の商材が対象になるかは、ポリシーでの確認が必要です。

Chat GPT広告ポリシー:https://openai.com/ja-JP/policies/ad-policies/

プライバシー

会話データの扱いも明確にされています。

ユーザーの会話は広告主に渡されず、データが販売されることもありません。広告主が受け取るのは、表示数やクリック数といった集計データのみです。ユーザーは広告のパーソナライズをオフにでき、広告のない使い方を選ぶこともできます。

LANYのChatGPT広告運用代行サービスの詳細はこちら>>

ChatGPT広告の出し方・ターゲティングの考え方

次に、出稿と表示の仕組みを見ていきます。

キーワード入札ではなく「文脈マッチ」

ChatGPT広告は、会話の文脈に合わせて表示されます。

従来の検索広告のように、細かいキーワードを入札で指定して競う方式が中心ではありません。OpenAIによると、会話のトピック、過去のチャット、過去の広告とのインタラクションに基づいて、表示する広告が決定されます。

たとえば、レシピについて調べている場合、ミールキットや食料品配達サービスの広告が表示されることがあります。複数の広告主が該当する場合は、チャットの内容との関連性が最も高い広告が優先的に表示されます。

つまり、表示の判断はAIに委ねられる部分が大きく、広告主が細かく操作できる範囲は従来より限られます。

広告主が用意するのは「AIに理解されるデータ」

操作できる範囲が限られるなら、広告主は何を準備すべきでしょうか。鍵は、AIに正しく理解される情報を整えることです。

自社や自社商品が「どんな相談の文脈に関係するのか」を、AIが読み取れる形にしておきます。サイトの情報が論理的に整理され、構造化されているほど、関連する文脈で扱われやすくなります。検索エンジン向けに整えてきたクローラビリティの確保も、土台として役立ちます。

ChatGPT広告に向く商材

現時点では、ChatGPT広告には向いている商材とそうでない商材があると考えられます。

比較検討される商材は相性が良い可能性がある

比較的相性が良いのは、ユーザーが情報収集や比較検討を行ったうえで購入・契約を決める商材です。例えば、金融サービス、人材サービス、不動産、BtoB商材、家電、デジタルサービス、旅行、ローカルサービスなどが挙げられます。

これらの商材は、ユーザーがChatGPTに相談しながら情報を整理したり、複数の選択肢を比較したりする場面が想定されるため、会話の文脈に応じて広告を表示する仕組みとの親和性がある可能性があります。

実際の効果は商材やターゲット層によって異なるため、今後の事例や運用データの蓄積を見ながら評価していく必要があります。

自社が対象か、ポリシーで確認する

一方で、出稿が制限されるカテゴリもあります。金融やヘルスケア、政治などは現時点で対象外です。自社の商材やランディングページが、対象カテゴリとポリシーに合うかを、出稿前に確認することが大切です。

Chat GPT広告ポリシー:https://openai.com/ja-JP/policies/ad-policies/

LANYのChatGPT広告運用代行サービスの詳細はこちら>>

成果を左右する「LLMO×広告」の両輪

ChatGPT広告で成果を出すうえで、欠かせない視点があります。広告とオーガニックを両輪で考えることです。

動かせるレバーが少ないからLLMOが効く

すでに述べたとおり、ChatGPT広告は文脈マッチで表示され、広告によって回答内容を操作することもできません。広告の設定だけで成果を伸ばす余地は、従来の検索広告ほど大きくないと考えられます。

だからこそ、AIに正しく理解される土台づくり、つまりLLMO(AI検索対策)が効きます。LLMOとは、AIに自社を正しく理解・引用してもらうための最適化です。考え方は下記の記事で解説していますので、併せてご覧ください。


LLMOとは?SEOとの違いや生成AI時代の対策方法をわかりやすく解説

AIで情報収集する機会が多くなりつつある昨今、LLMO(AIO)というSEOとは異なる戦略が注目されています。本記事では、LLMOの基本やSEOとの違い、実装方法まで詳しく解説します。

lany.co.jp

og_img

LLMOと広告を組み合わせ、意思決定を後押しする

理想的なのは、LLMOと広告が補完的に機能する状態です。

まず、LLMOによってAIの回答の中で自社や自社商品が適切に取り上げられるようになります。そのうえで、関連する文脈に広告が表示されることで、興味を持ったユーザーの行動を後押しできる可能性があります。

AIによる情報提供と広告による接点が連動することで、ユーザーの意思決定を後押しする効果も期待されます。

広告データをLLMO施策に活用する

広告運用が始まれば、成果のデータが得られます。

どんな文脈で広告が表示され、クリックされたかが分かれば、それはLLMOへのヒントになります。ユーザーがどんな相談をしているかが見えれば、その文脈に合わせて自社のコンテンツを強化できます。広告で得た学びを、AIの回答で引用される取り組みに活用することが重要になります。

出稿前に備えること

ChatGPT広告の出稿を始める前に、準備しておきたいことを3つ整理します。

第1に、ユーザーがどのような文脈で自社の商品・サービスを検討するのかを整理することです。ChatGPT広告では会話の内容や文脈をもとに広告が表示されるため、ターゲットとなるユーザーがどのような課題を抱え、どのような質問や相談をするのかを理解しておくことが重要です。

第2に、LLMOに取り組むことです。ChatGPT広告とLLMOは別の施策ですが、広告だけでなく、AIの回答内でも自社の商品・サービスが適切に理解・推奨される状態を目指すことで、AI上でのユーザーとの接点を広げられます。

第3に、広告運用に必要な環境を整えることです。広告アカウントの開設や計測環境の整備、運用体制の構築などを事前に進めておくことで、配信開始後の効果検証や改善をスムーズに進めやすくなります。

ChatGPT広告はまだ新しい広告チャネルだからこそ、まずはユーザーの検索意図や行動を理解したうえで、配信と検証を重ねながら知見を蓄積していくことが重要です。

LANYのChatGPT広告運用代行サービスの詳細はこちら>>

よくある質問

Q. ChatGPT広告とは何ですか?

OpenAIが提供する、AIの回答下部に表示される広告です。「広告」と明示され、回答本文とは区別された枠に現れます。無料プランと低価格プランのGoが対象で、上位プランでは表示されません。

Q. ChatGPT広告は日本でいつから始まりましたか?

ChatGPT広告は、2026年6月19日から日本で配信が開始され、6月末からは日本の事業者も「OpenAI Ads Manager」から広告アカウントを作成し、自社で出稿できるようになっています。

注意点として、広告代理店に運用を依頼する場合でも、まず事業主側で広告アカウントを開設し、その後、代理店の担当者を招待してアクセス権を付与する必要があります。

Q. キーワードを指定して出稿するのですか?

中心となる仕組みは異なります。ChatGPT広告は、会話の文脈に合わせてAIが関連する広告を選びます。キーワードを細かく入札で指定する従来の方式とは異なり、広告主が操作できる範囲は限られます。

Q. 広告でAIの回答を有利にできますか?

できません。OpenAIは、広告が回答に影響しないと明言しています。広告は回答とは別の仕組みで動いており、お金を払って回答の内容や順位を操作することはできない設計です。

Q. ChatGPT広告で成果を出すには何が必要ですか?

現時点では、LLMOと広告を切り分けて考えるのではなく、両輪で取り組むことが重要になると考えられます。広告のターゲティングや配信ロジックは従来より広告主がコントロールできる範囲が限られる可能性があるため、AIに自社や自社商品を適切に理解してもらう土台づくりが重要です。

そのうえで、広告の遷移先となるLPや商品情報を整備し、運用を通じて得られた知見を継続的に改善へ活かしていくことが、成果につながる可能性があります。

まとめ

ChatGPT広告とは、OpenAIが提供する、ChatGPTの回答下部に表示される広告です。日本では2026年6月19日から配信が始まり、6月末からは日本の事業者も自社で出稿できるようになっています。

これまでの検索広告が検索キーワードをもとに広告を配信するのに対し、ChatGPT広告では、ユーザーとChatGPTの会話の内容や文脈をもとに広告が表示されます。そのため、ユーザーがどのような課題を抱え、どのような質問や相談をするのかを理解したうえで広告を設計することが重要です。

また、ChatGPT広告とLLMO(AI検索対策)は別の施策ですが、AI上でユーザーとの接点を増やすという点では、あわせて考えることが重要です。広告による接点だけでなく、AIの回答内で自社の商品・サービスが適切に理解・推奨される状態を目指すことで、より幅広い接点をつくれます。

まずは、ユーザーがどのような文脈で自社の商品・サービスを検討するのかを整理し、ChatGPT広告でどのような会話シーンを狙うべきかを考えてみましょう。あわせて、自社がAI上でどのように認識されているかを確認し、LLMOにも取り組むことで、AI上でのユーザーとの接点を広げていくことが重要です。

LANYのChatGPT広告運用代行サービスの詳細はこちら>>

記事が参考になったら、ぜひボタンから優先ソースへの追加をお願いします

追加するとGoogle検索やAIの概要でLANYのサイトが見つけやすくなります

プロフィール画像
担当メンバー 竹内 渓太

株式会社リクルートホールディングスにデジタルマーケティング職で新卒入社。3年間デジタルマーケティングに従事。大規模サイトのSEOを中心に、デジタル広告運用やBtoBマーケティングなど多種多様な業務を経験。その後、株式会社LANYを創業し、Webメディア・サービスサイト・データベース型サイトなど幅広いモデルのSEO改善をプレイヤーとしてサポート。現在もプレイヤーとして多くの企業のSEOコンサルティングに取り組んでいる。

X・YouTubeチャンネルで「SEOおたく」としても情報発信中。著書『強いSEO』『強いBtoBマーケティング』『強いLLMO』(エムディエヌコーポレーション)出版。

>>詳細なプロフィールはこちら

【無料お役立ち資料】 LLMO白書

【無料お役立ち資料】 LLMO白書

AI検索時代に「自社ブランドが選ばれる状態」を再現性高く作るためのマーケティング戦略と具体戦術を、全70ページにわたるボリュームでまとめたLLMO(AI検索対策)の必携資料です。

ここ数年でユーザーの検索体験は「リンクをクリックしてサイトを訪問する」ものから「AIから答えを直接もらう」ものへと激変しました。この変化により、従来の流入を重視するSEOだけでは、顧客の意思決定に関与し続けることが困難になりつつあるため、AIに直接選ばれる必要性が高まっています。

本資料では、実際に検証から導き出した「AI検索の勝ち筋」を、実証データや明日から使えるフレームワークとともに解説しています。

デジタルマーケティングのお悩み、
まずはお気軽にご相談ください。

LANYがお客様と共に考え、最適な解決の方向性をディスカッションを通じて見つけ出します。
サービス詳細は資料でもご確認いただけます。