【基本】Google 広告の地域設定方法と3つの注意点について解説!

Google 広告の地域設定は、ターゲットとする顧客層に効果的にアプローチするための重要な機能です。
適切な地域を選択することで、サービス拡大・注力したい地域だけに広告を配信することができ、広告の効果的な活用につながります。
しかし、設定には注意点があるため、設定を誤ると見込み顧客を取りこぼしてしまう可能性があります。
この記事では、Google 広告の地域設定の基本的な方法と、設定時に押さえておくべき3つの重要なポイントについて解説します。
Google 広告の地域設定は地域によって広告配信を調整する機能
自社サービスを提供できる範囲にだけ広告を配信したいという場合に、Google 広告では、地域設定を行うことで「広告を配信する地域をコントロール」することができます。
地域設定では、設定した地域に絞って広告を配信でき、設定した地域にいるユーザーや関心があるユーザーにのみ自社サービスを訴求できます。地域設定はリスティング広告やディスプレイ広告など、あらゆる広告に有効です。
ただし、適切に設定できないとユーザーを取りこぼしたり、関連性の低いユーザーへ広告配信されたりするおそれがあります。
地域設定をうまく活用することで、特定の地域に向けて効率的に集客できるようになります。
地域設定は、以下のサービスをしている方に有効な機能です。
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Google 広告の地域設定を使うメリット
Google 広告の地域設定機能を活用するメリットとして以下の4つがあります。
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上記について詳しく知ることで地域設定の重要性を理解できるでしょう。
地域ごとに広告配信の有無や予算を配分できる
細かい地域ターゲティングが可能なため、自社商品やサービスと関係性の強いや集客が狙えそうな地域だけに向けて広告を配信できます。
たとえば、東京駅(千代田区)にある飲食店が1日当たり10万円の予算で東京23区内に広告を配信したとします。
配信した結果、千代田区ではコンバージョンが多いことがわかったとしましょう。
この場合、千代田区と他の東京23区を以下のように設定することで、地域ごとに配信の有無や予算配分の調整が可能です。
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地域専用の広告やランディングページが利用できる
特定の地域に限定したキャンペーンを作れば、広告文やランディングページもその地域の特徴にあわせて設定できます。
地域に特化した訴求ができるため、広告効果の向上に有効です。
例として、新宿にある塾の広告を出稿するとしましょう。
広告文を「【新宿区の塾】個別指導受付中!」という文言で訴求する場合、地域設定をしていないと、新宿在住以外の人が検索した「中学生 塾」に対しても同じ広告文で表示されます。
そこで、地域設定で「新宿区」に配信地域を限定することで、新宿区にいるユーザーに対して広告が配信されやすくなるため、広告文と検索ユーザーの地域が一致することで関連性が高まります。
うまく新宿区にいるユーザーに新宿区を訴求した広告を配信できたとしても、クリックした先に新宿の塾の情報が掲載されてなければ、ユーザーがサイトから離脱する可能性が高くなります。
地域設定では地域ごとに最適なランディングページを設定するようにして、広告文とランディングページどちらもユーザーの検索意図と一致するように設計しましょう。
地域ごとに入札単価を調整できる
入札単価の調整によって地域ごとに広告の入札単価を決められます。
入札単価は最小-90%~最大900%の範囲で調整が可能です。入札単価が100円の場合、10円~1,000円で調整できます。
たとえば、東京23区内のレストランで「レストラン おすすめ」というキーワードで広告を配信するとしましょう。
この場合、店舗から離れている人より店舗周辺にいる人に向けて広告を訴求した方が顧客を獲得しやすいと考えられます。
もともとの入札単価が100円とすると、以下のように任意で入札単価を変更できます。

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集客できる地域だけ入札単価を高くすることで、効率のいい広告配信が可能です。
ただし、自動入札機能を利用している場合は設定できないので注意しましょう。
見込み顧客に絞って配信できる可能性がより高くなり費用対効果が上がる
地域設定をすると、対象地域に関連する見込み客だけにアプローチできます。
配信できるユーザーが限定されるため、広告費を抑えることも可能です。
地域設定をしない場合、どのような広告でも日本に限らず海外で日本語検索しているユーザーにも配信されてしまいます。
もし地元のカフェの広告を世界に配信しても、遠方のユーザーにとっては関連性が低い広告になるため広告費を浪費してしまうでしょう。
地元に絞って広告を配信することで関心の高いユーザーが興味をもち、集客が増えるのです。
適切にターゲティングすることで、広告費を抑えながらコンバージョンを増やすことができます。
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Google広告の地域設定のやり方
Google 広告の地域設定では、主に以下の3つについて設定します。
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どれも基本的な設定方法のため、必ずマスターしておきましょう。
地域を指定して設定する方法
はじめに地域単位で設定するやり方を解説します。
概要ページから左のメニューにある「地域」をクリックしてください。
地域設定の一覧ページが表示されるので、青い鉛筆ボタンをクリックしましょう。
「キャンペーンを選択」をクリックし地域を設定します。
特定の都道府県や市区町村で地域指定したい場合は「住所」を、特定の地点から範囲指定したい場合は「範囲」を選択してください。
今回は住所を指定します。
以下のように地域名を入力することで、地域の候補が表示されます。
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登録した地域は以下の画像のように青くマーキングされるので確認してみてください。
確認が終わったら「保存」して設定を完了します。
半径を指定して設定する方法
地域ごとの設定の場合、境界が不規則な市区町村ごとに設定する必要があるため、設定が複雑になりがちです。
一方、範囲指定の場合、ある地点から半径(〇km)の距離までを簡単に指定できます。
ユーザーの取りこぼしも少なくなるのでおすすめの設定方法です。
やり方として、地域設定の画面から「範囲」を選択します。
「マイル」をクリックして「km」に変更してください。
半径の数値を任意で変更し、地点を入力します。
地点は住所で指定できるため、店舗の住所を入力することも可能です。
入力後、指定した範囲がGoogleマップに表示されます。もし距離に誤りがあれば、登録した地域の一覧から修正しましょう。
入力した地域と範囲に問題なければ、「保存」をクリックします。
配信地域を除外設定する方法
地域設定では、一部の地域で配信されないように設定できます。
ターゲットをより細かく絞りたい方は除外設定の方法も理解しておきましょう。
設定方法として、「地域」から「地域の除外」を選択して青い鉛筆ボタンをクリックします。「キャンペーンを選択」をクリックしたあと、特定の地域を入力して候補を選択しましょう。
除外した地域を設定すると、右のGoogleマップに除外した地域が赤色で表示されます。「保存」をクリックして設定完了です。
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地域に関連するターゲティングユーザーは3種類
地域設定でターゲティングできるユーザーは以下の3種類です。
どのようなユーザーに広告を配信できるか理解しておきましょう。
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また、どのようにユーザーの地域が判定されるのか仕組みについても詳しく解説します。
仕組みを理解しながら広告戦略を立てたい方は参考にしてみてください。
ターゲット地域にいるユーザー、ターゲット地域をよく訪れるユーザー、ターゲット地域に関心を示したユーザー(所在地やインタレスト)
デフォルトかつ推奨された設定です。
ターゲット地域にいる可能性が高い、またはターゲット地域を定期的に訪れるユーザー、およびターゲット地域に関心を示したユーザーが広告の表示対象となります。
北海道の飲食店の広告を例として、どのようなユーザーに広告が届くかについても見てみましょう。
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最も広範囲に配信でき機会損失を防ぐことができるのが特徴です。
ターゲット地域に関心を示しているユーザーについてはエリアを問わず配信されます。
ターゲット地域にいるユーザー、ターゲット地域をよく訪れるユーザー(所在地)
ターゲット地域にいる可能性が高いユーザー、およびその地域を定期的に訪れるユーザーが広告の表示対象となる設定です。
こちらも北海道の飲食店の広告という具体例を踏まえて見てみましょう。
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上記の場合、ターゲット地域にユーザーが訪れていることが広告配信の条件です。
通勤や通学、旅行などで訪れているユーザーが対象となります。
ターゲット地域を頻繁に訪れるユーザーがターゲット地域にいなくても配信できるのが特徴です。
ただし、位置情報を特定できないユーザーには配信できないというデメリットがあります。
ターゲット地域に関する情報を検索しているユーザー(検索インタレスト)
指定したターゲット地域に関連した内容を Google で検索しているユーザーが広告の表示対象です。
たとえば「北海道 飲食店」で検索した場合、住んでいる地域に関係なくユーザーに広告を配信できます。
検索に特定の地域名が使用されていない場合は、そのユーザーがいる可能性が高い地域がターゲティングの基準となります。
不特定多数の人に配信できますが、ターゲット地域と関連性の低い人にも配信されてしまうおそれがあります。
このオプションは検索キャンペーンでのみ利用可能です。
参照:地域ターゲティングの詳細設|Google 広告 ヘルプ
また、上記の選択変更は、「キャンペーン」>「オーディエンス、キーワード、コンテンツ」>「オーディエンス」>「ユーザー属性: 年齢や性別の除外」を切り替えて保存を押します。
それぞれの地域にいるユーザーを特定する仕組み
上記で紹介したユーザーについて、どのような仕組みで判定されるのかを以下の表にまとめましたので見てみましょう。
ユーザーのタイプ | 仕組み |
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ターゲット地域にいるユーザー | 以下の機能やデバイスを利用した位置情報の取得による判定 - IPアドレス - GPS - Wi-Fi - Bluetooth |
ターゲット地域を定期的に訪れているユーザー | |
ターゲット地域に関心を示しているユーザー | 以下の情報による判定 - 地域が特定できるキーワード検索(例:「北海道 飲食店」など) - ユーザーの過去の検索履歴 - ユーザーが過去にいた場所 - ユーザーがGoogleマップで検索した地域 など |
ターゲット地域に関する情報を検索しているユーザー |
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Google 広告で地域設定をする注意点
地域設定は適切に設定しないとターゲット地域のユーザーに配信できなくなる可能性があります。
広告運用でミスをしないために、設定時の注意点を3つ把握しておきましょう。
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一部の市区町村では設定ができない
Google 広告では、ユーザーのプライバシー保護の観点から一部の地域の絞り込みができません。
面積の小さい市区町村や人口が少ない地域などが対象となっています。
もし絞り込みできない地域で集客したい場合は、以下の方法で地域を設定しましょう。
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それぞれの手法をうまく活用することで、ターゲット地域のユーザーに広告を届けられるでしょう。
ターゲティングにブレが生じることがある
Googleのアルゴリズムでユーザーの地域を割り出しているため、ターゲティングが100%正確ではありません。
Googleが特定の地域に所在しているであろうと判断したユーザーのため、その地域に住んでいるユーザーでない可能性もあります。
たとえば、出張や異動が多い会社員の場合、Googleのアルゴリズムが正確な所在地を把握できないこともあるでしょう。
地域設定を活用するときは、全員がターゲット地域にいるわけではないことを理解しておく必要があります。
県単位のターゲティングには気を付ける
県境のある市区町村に店舗を構えている場合、隣接している県もサービス圏内になるためターゲット地域の設定に気をつける必要があります。
もし店舗の所在している都道府県しか設定していない場合、隣接している県の市町村のユーザーに広告を配信できません。
たとえば、東京都町田市の飲食店であれば、隣接している神奈川県川崎市の人も訪れるでしょう。
しかし、東京都だけを地域設定してしまうと、川崎市のユーザーに広告を配信できません。結果、顧客獲得の機会を損失するおそれがあります。
他県のユーザーを取りこぼさないためにも、範囲設定を活用して広告を届けられるようにしましょう。
効果的な広告配信に向けてGoogle 広告の地域設定を理解しよう
Google 広告の地域設定では、都道府県や市区町村などを指定してユーザーに広告を配信できます。ローカルビジネスをしている会社や特定の地域に店舗を構えている人に有効な設定手法です。
地域ごとに入札単価や予算を調整できるため、費用対効果の高い広告運用ができるでしょう。
しかし、地域設定を誤ると、ユーザーを取りこぼす可能性もあります。
もし細かい地域設定をしてコンバージョン率を最大限に伸ばしたい方は、広告運用の専門家に代行を依頼するのもひとつの選択肢です。
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