LLMO・AI

AI検索時代、Webサイトは「入口」から「出口」へ変化する。

アイキャッチ画像
目次

【期間限定・無料配信のお知らせ】

【期間限定・無料配信のお知らせ】
* 2026年1月開催時に568名にお申し込みいただいたカンファレンスのアーカイブを期間限定で再放送!

申込期間
〜2026年3月4日(水)18:00

配信期限
〜2026年3月11日(水)
*3月12日(木)以降順次非公開といたします。

内容
なぜ競合のあのブランドは、生成AIに優先的に紹介されているのか? 

その裏側には、検索対策や広報など、ブランドの評価をデータで繋ぐ「統合型マーケティング」の実装があります。

本カンファレンスでは、LLMO対策における各領域のプロフェッショナルが集結。
LLMによる新しい信頼のルールを定義し、事業成長に直結する次世代の打ち手を約3時間に凝縮してお伝えします。

私たちマーケティング担当者にとって、当たり前だった景色が今、変わり始めています。

これまでユーザーは、Google検索窓にキーワードを打ち込み、表示されたリンクを上から順にクリックし、複数のWebサイトを行き来しながら情報を集め、比較検討を行っていました。

しかし、AI検索(ChatGPTやGeminiなど)の台頭により、この行動様式は過去のものとなりつつあります。

これからの時代、情報を集めて整理するのは「AI」の役割です。人間は、AIが提示した要約や回答を見て、最終的な判断を下すようになります。

この変化は、Webサイトのあり方そのものを根底から覆します。

本記事では、AI検索時代においてWebサイトが果たすべき役割が、「集客のための入口」から「意思決定とアクションのための出口」へと変化する未来について、その理由と対策を解説します。

なぜWebサイトの役割は「入口」から「出口」に変わるのか

Webサイトの役割は「入口」から「出口」に変化する

これまでは「集客の入口」だった

これまでのWebマーケティングにおいて、Webサイトは最大の「入口」でした。

ユーザーはまだ何を買うか、どのサービスを選ぶか決めていない段階で検索(非指名検索)を行い、私たちはSEOを駆使して自社サイトを上位に表示させ、彼らを集客していました。

サイト内で商品を知ってもらい、興味を持ってもらい、説得するという「接客のすべて」をWebサイト上で行う必要がありました。

これからは「接客の出口」になる

しかし、AI検索が普及した世界では、ユーザーがWebサイトに訪れるタイミングが大きく後ろに倒れます。

ユーザーは、AIとの対話を通じて、すでに商品の特徴を知り、他社との比較を済ませ、ある程度の意思決定を終えています。

その段階でWebサイトに訪れる理由は、もはや「情報収集」ではありません。

「AIが言っていたことは本当か」という情報の裏取りや最終確認、あるいは「実際に購入・契約する」というアクションのために訪れるのです。

つまり、Webサイトは「AIという優秀なコンシェルジュが、有望な顧客を案内してくれるVIPルーム(商談・決済の場)」のような存在へと変わります。

トラフィックは減っても、ビジネスは加速する

「AIが回答を完結させてしまうと、サイトへの流入が減るのではないか?」と不安に感じる方もいるでしょう。確かに、情報収集目的の「非指名検索」による流入は減少する可能性が高いです。

しかし、恐れる必要はありません。重要なのは「アクションの総数」だからです。

例えば、「新しい冷蔵庫が欲しい」という世の中の需要(総数)が変わらないと仮定しましょう。

これまでは、100人が検討のためにサイトを訪れ、そのうち1人が購入していました(CVR 1%)。

これからは、AIが事前に99人の疑問を解決し、購入意思の固まった「熱い1人」だけをサイトに案内してくれるようになります。トラフィック現象とアクション維持のメカニズム

このように、たとえ「入口」としてのトラフィック総数が減ったとしても、AIによって適切にナビゲートされた質の高いユーザーが「出口」に到達するため、事業成果(コンバージョン数)は維持、あるいは効率よく増加させることができるはずです。

この転換期において、Webサイトが「出口」として機能していないと、AIが連れてきてくれた顧客を最後の最後で取りこぼしてしまうことになります。

AI時代のWebサイト戦略「SEO×LLMO×CRO」

Webサイトが「出口」へと役割を変える中で、私たちは具体的にどのような施策を打つべきでしょうか。

これまでのWebマーケティングでは、SEO(集客)とCRO(接客)が主な柱でした。しかし、AI検索時代にはここに「LLMO(AIへの最適化)」という新しい要素が加わります。

これら3つの要素を、従来の「集客」の文脈ではなく、新しい「出口戦略」の文脈で再定義する必要があります。

LLMO(比較検討の入口):AIに推薦される文脈を作る

AIに推薦される文脈を作る

LLMO(Large Language Model Optimization)とは、AIに自社の情報を正しく学習させ、AIの回答の中で「推奨」されるように働きかける活動です。

ユーザーを私たちのサイト(出口)へ送り届けるのは、新しい入口である「AI」です。 AIというコンシェルジュに、「このお客様には、このサイトを案内するのがベストだ」と判断してもらうためには、以下のロジックで情報を整理し、学習させておく必要があります。

  • CEP(Category Entry Points / どんなプロンプトで選ばれたいか)の設計: そもそも、ユーザーがどんな課題を持ち、どんな質問(プロンプト)を投げかけた時に、自社を推奨させたいのかを定義します。「どんな文脈で名前を挙げられたいか」という、AI検索における「入口」の設計です。
  • KBF(Key Buying Factors / AIの選定基準)の理解: そのCEP(課題・文脈)において、AIは「良いサービス・商品」を選定するための基準(KBF)を持っています。例えば「安さ」なのか「スピード」なのか「実績」なのか。AIが重視する評価軸を捉えることが重要です。
  • RTB(Reason to Believe / 選ばれる根拠)の設置: そのKBFに対して、自社が優れた解決策であることを証明するための客観的なファクト(事実)を用意します。「なぜ自社がその基準を満たしていると言えるのか?」という証拠をWebサイト上に明記することで、AIは初めて自信を持ってユーザーに自社を推奨できるようになります。

つまり、「狙った文脈(CEP)において、AIの評価基準(KBF)を満たすだけの確固たる事実(RTB)を提示する」こと。 これが、未来における「重要な集客施策」となります。

LLMOを行うために、下記のように、LLMが学習しやすい場所に、学習させたい内容を、学習しやすい形式で、設置していくことが極めて重要になります。

SEO(信頼を担保する基盤):評価される状態を作る

評価される状態を作る

「AIが普及すればSEOは不要になる」という議論もありますが、我々はそうは思いません。SEOは引き続き、Webサイトに人を連れてくるための重要なチャネルであり続けるでしょう。

引き続き、Needs Met(検索意図への合致度)やE-E-A-T(信頼性の担保)といった観点が重要になります。 さらに今後は、UX(ユーザー体験)がSEOに与える影響がより大きくなっていきます。

  • LLMOの貢献: AIおよびユーザーにとって必要な情報(ファクト)がサイトに網羅されていること。
  • CROの貢献: ユーザー体験を良くし、サイト内での行動をスムーズにすること。

これらが結果としてSEOの評価にも寄与してきます。「SEOのために」行う施策と、「AI・ユーザーのために」行う施策の境界線はなくなり、相乗効果が期待できる関係になっていきます。

CRO(意思決定の出口):迷いなくアクションできる状態を作る

迷いなくアクションできる状態を作る

そして最後に重要なのがCRO(Conversion Rate Optimization)です。

ここでのポイントは、訪問してくるユーザーの「温度感」がこれまでとは違うという点です。

  • 従来: 「何かいいのないかな?」と探しに来る(温度感:低〜中)
  • 今後: 「AIがここが良いと言っていた。確認して問題なければ買う」と決めに来る(温度感:高)

この「熱いユーザー」に対して、悠長にトップページから会社概要を回遊させるような導線は不要になるはずです。

  • AIが推奨した内容と、サイトに書かれている内容が合致しているか
  • 申し込みや購入ボタンが、迷う余地なく配置されているか

このような「情報を探させるUI」から「スムーズに通過させるUI」への転換が求められます。

現在は、従来通り検索エンジンから情報収集のために訪問するユーザーと、AIで事前に比較検討を済ませ熱量が高い状態で訪問するユーザーの両方が混在している時期なので、下記のような通常のCROにも取り組みつつ、AI時代の新たな接客体験も検討していきましょう。

「SEO×LLMO×CRO」の三位一体

これからのWebサイト構築は、それぞれの施策が独立して動くのではなく、以下のサイクルを回すことになります。

  1. LLMOで、AIに選ばれるための「根拠(RTB)」をサイト内に設置する。
  2. SEOで、充実した情報と優れたUXを武器に、検索エンジンからの評価と流入を維持・拡大する。
  3. CROで、ユーザー体験を磨き上げ、アクションしやすい環境を作る。

この3つが噛み合って初めて、Webサイトはトラフィックの入口としても、事業成果を生み出す出口としても機能します。

AI時代のWebサイト戦略を実行するために必要なアクション

AI時代のWebサイト戦略を実行するために必要なアクション

Webサイトの役割が「入口」から「出口」へ変わる。

このパラダイムシフトに対応するために、私たちは明日から具体的に何を変えるべきでしょうか。

SEO×LLMO×CROの三位一体を実現するための、具体的なファーストステップを提示します。

1. ユーザーの「来訪状態」を再定義する

これまでのWebサイト改善(LPOやCRO)は、「ユーザーは何も知らない状態で来る」あるいは「迷いながら検索してくる」という前提で設計されがちでした。

しかしこれからは、「AIというコンシェルジュと会話をした後に、このサイトに入ってくる」という前提を持つ必要があります。

カスタマージャーニーマップの「サイト来訪前」のフェーズに、「AIとの対話」を追加してください。

  • Before:「どんなキーワードで検索したか?」を考える。
  • After:「AIからどんな事前情報を得て、どんな期待値を持って来訪しているか?」を想像する。

「AIが良いと言っていたから来た」というユーザーに対し、くどい機能説明や情緒的なブランドムービーを見せる必要はありません。彼らが求めているのは、AIの推奨が正しいことを確認するための「答え合わせ」です。

2. 「ファクト(事実)」の粒度と配置を見直す

AIで事前に情報収集や比較検討をした上でサイトに訪れるユーザーが最も欲しているのは、「意思決定を確定させるための情報」です。

サイト上の情報に、意思決定を後押しする情報があるかを確認しましょう。

  • 情報の粒度(LLMO/SEO視点):
    抽象的な「安心・安全」「高品質」というコピーだけでは不十分です。「リピート率98%」「創業50年」「有資格者100名在籍」といった、具体的で誤魔化しのきかない数値や事実を明記しましょう。これらはAIが学習するための「材料」になり、人間が信頼するための「証拠」になります。
  • 情報の配置(CRO視点):
    それらの決定的なファクトが、サイトの深階層やPDF資料の中に埋もれていませんか? ランディングした瞬間に目に入る位置(ファーストビュー付近)に配置し、「AIが良いと言っていたけれど、その根拠がこのサイトで証明されている。間違いないな」と、一瞬で答え合わせができる状態を作ることが重要です。

3. ハイブリッドな接客体験を設計する

現在は検索マーケティングの過渡期です。

従来通りの「迷っている検索ユーザー」と、AIで予習済みの「即決ユーザー」が混在しています。

そのため、すべてのページを即決ユーザー向けに最適化する必要はありませんが、「概要をすでに理解している人」がストレスなくアクションを起こせるような「急行レーン」も用意する意識が大切です。

たとえば、トップページや主要LPにおいて、詳細な説明を読み飛ばしてすぐにコンバージョンできる導線(追従バナーや明確なCTAボタン)が確保されているかなどを、改めて確認しましょう。

Webサイトを事業成長の起点にするために

本記事では、AI検索時代におけるWebサイトの役割変化について解説しました。

  • LLMO: AIに選ばれるための根拠(RTB)を学習させ、新たな集客の起点を作る。
  • SEO: 検索意図に100%応え、信頼できる情報を提供し、「最後まで読まれる状態」を作る。
  • CRO: AIや検索を経て訪れた「熱いユーザー」に対し、迷わずアクションできる出口を用意する。

Webサイトは、集客のための「入口」から、意思決定とアクションのための「出口」へとその重心を移します。

「サイトへの流入数が減るかもしれない」と悲観する必要はありません。減るのは検討初期の流入であり、残るのは意思決定フェーズに入った流入だからです。

Webサイトは、AIという優秀なコンシェルジュが案内する「VIPルーム(商談・決済の場)」へと進化します。

それはつまり、WebサイトがPVを稼ぐだけのメディアではなく、ビジネスの成果(売上・契約)に直結する起点になることを意味しています。

入口としての集客数だけを追う時代を終え、出口としての接客品質を磨き上げる。

それが、AI時代に勝ち残るマーケティングの正攻法となるはずです。

プロフィール画像
担当メンバー 竹内 渓太

株式会社リクルートホールディングスにデジタルマーケティング職で新卒入社。3年間デジタルマーケティングに従事。大規模サイトのSEOを中心に、デジタル広告運用やB2Bマーケティングなど多種多様な業務を経験。その後、株式会社LANYを創業し、Webメディア・サービスサイト・データベース型サイトなど幅広いモデルのSEO改善をプレイヤーとしてサポート。現在もプレイヤーとして多くの企業のSEOコンサルティングに取り組んでいる。

X・YouTubeチャンネルで「SEOおたく」としても情報発信中。著書『強いSEO』『強いBtoBマーケティング』『強いLLMO』(エムディエヌコーポレーション)出版。

>>詳細なプロフィールはこちら

【無料お役立ち資料】 LLMO対策の教科書

【無料お役立ち資料】 LLMO対策の教科書

ChatGPTなどの大規模言語モデル(LLM)が普及し、情報の届け先は“検索エンジン”から“AI”へと広がっています。
こうした時代において重要なのが「AIに選ばれる」状態をつくる“LLMO(大規模言語モデル最適化)”の視点です。


本資料『LLMO対策の教科書』では、AIがブランドをどう選ぶのか、その仕組みや企業が取るべき対策、実践事例までを体系的に解説。

SEOの次に取り組むべき“次世代の最適化”を、一冊にまとめました。
AI時代における新しいSEOの入門書として、ぜひご活用ください。

デジタルマーケティングのお悩み、
まずはお気軽にご相談ください。

LANYがお客様と共に考え、最適な解決の方向性をディスカッションを通じて見つけ出します。
サービス詳細は資料でもご確認いただけます。