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【リライト戦略】リライトすべきかの判断基準と解決策

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SEOの検索順位が低い場合には、上位表示を目指すために「リライト」を考えるはずです。

リライトの教科書」などを読んでリライトの具体的な方法はわかって、実際にリライトしたところ順位が上がらず効果が出てない…。

そんなとき、

  • そもそもリライト対象のKWの競合が強すぎて勝てなかったのでは...
  • 記事の内容云々ではなく、サイト全体の構造や設計に問題があったのでは...

と、そもそもリライトで検索順位を上げられる状態ではなかったのでは?と疑問に思う経験をした人も少なくはないはず。

適切にリライトをしたのに、順位が上がらないケースの方がむしろ多いかもしれません。

そこで、LANYでSEOコンサルティングやオウンドメディア運用代行を実施し、その他にも大手広告代理店でメディア運用をしている江波戸純希(@y___ebato)が、メディアのリライトをする際の判断基準や優先付けを解説します。

リライト後に「リライトする意味がなかった、時間の無駄だったかも」と後悔しないように、リライトしても順位が上がらない可能性があるというリライト前の判断軸も解説します。

この判断軸がわかれば、どの記事にリライトのリソースを割く必要があるのか、そもそもリライトではなく他の施策にリソースを割いた方がいいのかなどの優先度がわかるようになるでしょう。

ぜひ、リライトをするすべての方にとって有益な情報となっていれば幸いです。

この記事の「リライト」は検索順位を上げるためのリライト(目安として3位以内を目指すこと)を意味しを意味します。コンバージョンレート(CVR)を上げるためのリライトではございません。

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上位記事からわかるリライトしても効果が表れにくいケース

まず検索結果を見れば、勝ち筋があるかの判断ができます

以下の3つの判断軸をもとに、それぞれが競合劣位な場合には、検索順位の上昇が難しいKWであると理解しましょう。

  1. E-A-Tでの判断軸
  2. ドメインパワー(ドメインオーソリティ)での判断軸
  3. トピッククラスターモデルでの判断軸

それぞれ詳しく解説します。

①E-A-Tでの判断軸

1つ目は「E-A-Tでの判断軸」です。

上位表示されている記事を見ると「対策KWとドメインの関連性」がわかります。

たとえば、KW「不用品回収 買取 おすすめ」で検索したとき、上位表示されている3位までの記事を見てみましょう。

  • 1位の記事:業界最大級の総合買取業者
  • 2位の記事:不用品・粗大ゴミの回収業者
  • 3位の記事:不用品回収・粗大ゴミ回収・ゴミ屋敷清掃業者

上位3位までのドメインは、「不用品回収」にまつわる事業者メディアが運営しています。

つまり、このKWでは「E-A-T」が強いドメインの記事が評価される傾向にあると考えられます。

簡単に説明すると、E-A-Tとは「専門性・権威性・信頼性」の3単語の総称です。

Googleの検索品質評価ガイドラインに多用されている単語で、サイトや記事の品質を測るために重要視されている評価要素です。

KW「不用品回収 買取 おすすめ」では、不用品回収の買取業者のドメインが上位表示されているため、権威性と信頼性が高いドメインが評価されている傾向にあると考えられます。

E-A-Tスコアが高くなっている要因として考えられるのは下記です。

E-A-Tスコアが高くなっている要因
  • 不用品回収に専門的な知識がある業者であること
  • 不用品回収を実際に行っている事業者であること

上記によって、GoogleにE-A-T面が評価されて、上位表示されている傾向にあると考えられます。

その場合、E-A-Tの評価軸が高いKWの「不用品回収 買取 おすすめ」で、個人ブログや小規模メディアなどで上位表示を狙うのはほぼ不可能

もし、E-A-Tの評価軸が高いKWで上位表示を目指すなら、E-A-Tを高める必要があります。

E-A-Tの評価軸が低いKWはロングテールキーワードに眠っていることが多く、E-A-Tが低いドメインでも検索順位を上げられるので、以下の記事を参考にして記事のリライトをしてみてください。

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E-A-Tを高める方法は以下の記事を参考にしてください。

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②ドメインパワー(ドメインオーソリティ)での判断軸

2つ目は「ドメインパワー(ドメインオーソリティ)での判断軸」です。

ドメインパワーの意味について、多少ややこしい部分があるので意味から解説します。

ドメインパワーとは「サイトのドメインの強さを表す指標」です。

よくSEOをしている人が「このサイトのドメインパワーが強いから厳しい領域である」「低品質な記事でもドメインパワーが高いから上位表示されている」などと用いられたりします。

そのドメインパワーは以下の3つのツールで調べられます。

ツールドメインパワーの指標
AhrefsARとDRの2つの評価指標
ARとは、データベース内のすべてのサイトを被リンクの量と質で順位付けした指標。ウェブサイトの被リンクが多く、質が高いほど、DRが高くなり、ARが1位に近づく
DRとは、サイトの被リンクの強さを100点満点で表示した指標
SEMRushドメインやページ全体の品質とSEOパフォーマンスを測定するAuthority Score(オーソリティスコア)の指標
Majesticサイトのリンク数とサイトのコンテンツの品質を測定するTF(トラストフロー)の指標

一般的に、このドメインパワーが強ければ強いほどサイト評価が高いので、上位表示されやすくなると言われています。

ただし2016年12月、Googleのジョン・ミュラー氏は、以下のように「ドメインオーソリティのスコアはGoogleの検索結果に影響を与えない」とツイートしています。

つまり、Googleは公式アナウンスとして、ドメインパワーはランク付けに影響しないと述べているということです。

https://twitter.com/JohnMu/status/814770129762394113

しかし、Ahrefsによる218,713ドメインのドメイン評価とキーワードランキングの相関関係を調査した結果、2つの指標が相関していることがわかっています。ドメイン評価とキーワードランキングの相関関係

https://ahrefs.com/ja/website-authority-checker

結論として、Googleはドメインオーソリティは検索結果に影響を与えないと言いつつも、Ahrefsなどで分析できるドメインパワーが強ければ強いほど、上位表示しやすい傾向にあると言えます。

つまりドメインパワーが低い場合、記事が良質でも上位表示するのは難しいということです。

また、Googleはドメインパワーをランク付けに用いないと述べていますが、類似したサイト評価を持つ指標がサイト全体/ページ単位であるようです。

AhrefsのDRなどの指標はある程度は役に立つので、ドメインパワーが高い競合が上位表示されていたら、リライトよりも被リンクやサイテーション(指名検索)を集めるなど、ドメインパワーを高める施策を優先的にしていきましょう。Ahrefsの使い方は下記の記事で詳しく解説しています。

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実際、ドメインパワーを高くすることで下記のようなポジティブな影響があります。

  • 対策KWで上位表示されやすくなる
  • 公開した記事がすぐにインデックスされやすくなる
  • 対策KW以外の関連KWでも上位表示されやすくなる

SNSやプレスリリース、YouTubeなどを駆使しながら社会に認知させるプロモーションなどの工夫が必要になりますが、効果は絶大です。

ドメインパワーを高めるためには被リンクが必要です。

被リンクを増やす方法は以下のお役立ち資料を参考にしてください。

無料ホワイトペーパー「被リンク獲得の手法」はこちら>>

被リンク獲得コンサルティングサービス概要ページはこちら>>

 

 

③トピッククラスターモデルでの判断軸

3つ目は「トピッククラスターモデルでの判断軸」です。

トピッククラスターとは「戦略的にコンテンツをまとめることによって、コンテンツ群や一つ一つのコンテンツのSEO評価を高める戦略」です。

トピッククラスターモデル

たとえば、KW「クレジットカード おすすめ」(ピラーページ)で上位表示を狙う際、上位3位までの記事内部リンクを確認します。

そうすると、共通してある内部リンクの記事が確認できます。

2022年11月時点で、以下の対策KWで作られていると想定できる記事が上位3位までの記事にあることがわかりました。

  • クレジットカード 年会費無料
  • クレジットカード 即日発行
  • クレジットカード 還元率
  • ゴールドカード おすすめ
  • etcカード おすすめ
  • プラチナカード おすすめ
  • クレジットカード 大学生

上記の記事群はクラスターページです。クラスターページで上位表示させられれば、ピラーページの評価を底上げすることができ、包括的に検索意図を満たした記事を作成できます。

ただ、このクラスターページでさえ、正直上位表示させるのは難しいです。

この場合、さらにトピッククラスターモデルを作成し、KW「クレジットカード 年会費無料」をピラーページとして定めます。

クラスターページとして有効的であるKWは下記です。
(ロングテールキーワードとも言われます)

  • クレジットカード 年会費無料 かわいい
  • クレジットカード 年会費無料 なぜ
  • クレジットカード 年会費 デメリット

上記の3つのロングテールキーワードと、KW「クレジットカード 年会費無料」、他のクラスターページも同様に上位表示させることで、総合的にKW「クレジットカード おすすめ」の評価を高められます

また、これが「テーマ性」にも通ずると思います。

サイト内にクレジットカードに関する内容で上位表示されている記事が豊富にあることで、Googleが下記の判断をしてくれる傾向にあります。

  • クレジットカードを専門的に書いてあるサイトであること
  • クレジットカードについてのニーズを満たしたサイトであること

テーマ性に優れているサイトが上位表示されているとき、リライトしようとしている記事が記事群として検索意図を満たせてない場合は、トピッククラスター戦略を用いて、ピラーページのリライトを優先度下げて、クラスターページの新規作成やリライトをしたほうが効果的です。

また、トピッククラスターモデルについては下記のお役立ち資料にもまとめられているので参考にしてみてください。

無料ホワイトペーパー「【SEOサイト構造】トピッククラスターモデルの教科書」はこちら>>

リライトしても効果が表れにくい場合はまずはトピッククラスター戦略を!

リライトしても効果が出にくいケースは以下の3つです。

  1. 競合サイトのE-A-Tスコアが高い
  2. 競合サイトのドメインパワーが高い or 自社メディアのドメインパワーが弱い
  3. 競合サイトはテーマに沿って記事がたくさん蓄積されていて、サイト全体で検索意図を満たしている

上記の場合は、まず競合サイトに近づけるようなアクションをしていきましょう。

初心者でも簡単にできるのは、トピッククラスター戦略で検索意図を包括的に満たすサイト設計を施すことです。

新規のドメインでもロングテールキーワードであれば上位表示もしやすく、CV(コンバージョン)に繋がりやすいお宝キーワードを発掘できます。

アフィリエイトで稼ぎたい人などは、まずは「トピッククラスター戦略」がおすすめです。

SEOは「総合格闘技」なので、ただ単に記事だけに向き合っても、ポジティブな影響は出ません。

記事の検索順位が上がらないのであれば、他に要因があります。リライト前に自社サイト全体を分析し、その調査結果に基づいてアクションの優先順位付けをするのがとても大切です。

比較的簡単なので下記記事を参考にしつつ進めていき、並行して、競合サイトを分析し、上位表示されている競合サイトの「E-A-T」と「ドメインパワー」に近づけるようにしていきましょう。

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また2022年8月には英語圏だけで「ヘルプフルコンテンツアップデート」が導入されました。この検索結果の改善が、すでに日本でも見られているケースが増えてきています。

ページ単位ではなく、サイト全体でユーザーに焦点を当て、わざわざ検索して訪問してくれてきたユーザーを満足させることを考えて、SEO対策をしていきましょう。

最後にお知らせです。LANYで一緒にSEOコンサルティングを実施してくれる仲間を大募集中です。

国内トップクラスのSEO担当者が集まって、日々SEOについて議論もできる恵まれた環境がLANYにはあります。

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監修者 竹内 渓太

株式会社リクルートホールディングスにデジタルマーケティング職で新卒入社。3年間デジタルマーケティングに従事。大規模サイトのSEOを中心に、デジタル広告運用やB2Bマーケティングなど多種多様な業務を経験。その後、株式会社LANYを創業し、Webメディア・サービスサイト・データベース型サイトなど幅広いモデルのSEO改善をプレイヤーとしてサポート。現在もプレイヤーとして多くの企業のSEOコンサルティングに取り組んでいる。

X・YouTubeチャンネルで「SEOおたく」としても情報発信中。著書『強いSEO』『強いBtoBマーケティング』『強いLLMO』(エムディエヌコーポレーション)出版。

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