宴会・パーティー会場検索・予約サイト「グルメプラス」を運営する「株式会社オールフィット」様は、メディアサイト「グルメプラスガイド」を中心に集客していたものの、記事更新コストの高さやメンテナンスの負荷、そして記事経由ではコンバージョン率(CVR)が上がりにくい構造といった課題を抱えていました。
「会場を探しに来ているCVRの高いユーザーを直接サービスサイトに集客したい」そんな思いから、データベース型SEOの知見を持つ外部パートナーとしてLANYにご相談いただきました。
LANYのご支援では、カテゴリ検索マスターの再設計やSSR(サーバーサイドレンダリング)導入による技術基盤の刷新など、サイト構造と技術の両面から改善を実施。その結果、サービスサイト経由の問い合わせ数は前年同月比で約2倍に増加し、全国からの新規問い合わせも多数獲得。メディアサイト依存から“自走型サイト”への転換に成功しました。
今回はマーケティング担当の深川様に、LANYのSEOコンサルティング導入時の課題、ご依頼の決め手、お取り組み内容・成果について詳しくお話を伺いました。
| 課題 |
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|---|---|
| 提供プラン | SEOコンサルティング |
| お取り組み成果 |
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| お取り組み期間 | 2023年11月〜現在 |
実績と再現性に信頼を感じて依頼を決めた
株式会社オールフィット 深川様
LANYにSEOコンサルティングをご依頼いただいた当時、どのような課題がありましたか?
深川さん:大きく3つの課題がありました。
(1)従来の集客モデルの非効率性と、メンテナンスコストの負担
サービスサイト「グルメプラス」の集客に課題を感じていました。以前は「グルメプラスガイド」というメディアサイトで記事を量産し、そこからサービスサイトへの流入を促していたんです。
ただ、1本あたりの記事制作コストに対して、流入やコンバージョン(CV)が見合わず、費用対効果は正直良くありませんでした。さらに、飲食店という特性上、掲載店舗が閉店すると記事の修正が発生し、メンテナンスの負担もどんどん大きくなっていきました。
(2)ユーザー導線の改善の必要性
メディアサイト経由の場合、記事を読んでからサービスサイトに来て、さらに問い合わせに進んでいただく必要があります。どうしても導線が長くなるため、会場を本気で探しに来ているCVRの高いユーザーを途中で逃してしまうことが課題でした。
そこで、直接サービスサイトにランディングしてもらえる構造に切り替え、集客効率とCVRの両方を高めたいと考えていました。
(3)データベース型SEOに関する知見の不足
サービスサイトのような「データベース型サイト」のSEOで集客を伸ばす、という方向性自体は描けていました。ただ、それを実行するための専門知識を十分に持つ人材が社内におらず、そこが最大のボトルネックでした。
「どこから手をつければいいのか」が見えない状態だったので、集客戦略の設計・実行を専門的な視点で支援してくれる外部パートナーの必要性を強く感じていました。
SEOコンサルティングを導入するに至った経緯と決め手を教えてください
深川さん:最初のきっかけは検索でした。「データベース SEO」など関連キーワードで調べ、気になった数社を比較したのですが、LANYさんは自社ドメインで複数のコンテンツを安定して上位表示させていたのが印象的でした。正攻法で結果を出している会社だと感じ、まず実績の部分で信頼が持てました。
次に、SEOの仕事をしている知人にも相談したところ、「LANYさんの記事はよく参考にしている」と聞きました。現場の専門家がインプット源にしている発信だとわかり、知見の深さと実務への落とし込み方に、さらに安心感を覚えました。
そして決め手になったのが初回面談です。LANYの担当者さんがこちらの状況を短時間で整理し、打ち手や論点も無駄なくスッと出てくる。資料を大量に見せるのではなく、課題の本質と次にやるべきアクションが明確だったので、「この会社に任せたい」と自然に思えました。
“想像以上”の手応え。お問い合せ数が前年同月比で約2倍に増加

お取り組みの中で、特に印象に残っている施策はありますか?
深川さん:本当は全部と言いたいところですが、2つ挙げるとすれば「カテゴリ検索マスター」と「SSR」です。
カテゴリ検索マスターの追加と変更
当初は「エリア・人数・予算・会場タイプ」などの絞り込み項目が曖昧で、検索ニーズの切り口としては不十分な状態でした。
そこでカテゴリ検索マスターデータを全面的に見直し、絞り込み軸を再定義しました。これにより、ユーザーの検索ニーズに即した多様なページを生成できるようになりました。難易度が高く、工数も大きい施策でしたが、「伸ばしていくためにはここを変えるべきだ」と判断して踏み切りました。
SSRの導入
SSR*の導入も印象に残っています。こちらは約半年を要したプロジェクトで、LANYさんから「ここを変えるとサイト全体の底上げにつながる」と提案いただきました。技術的なハードルはありましたが、腰を据えて取り組むことにしました。
*「SSR(サーバーサイドレンダリング)」とは、 Webサーバーがクライアント(ブラウザ)からのリクエストを受け、サーバー側でHTMLを生成して返す手法。Googleのクロール効率やインデックスの安定化に寄与
カテゴリ検索マスターの追加・変更とSSR導入は、いずれもかなり大がかりな施策です。リソースが限られる中で、ここに工数を投下する価値があると背中を押してくれたのがLANYさんでした。
──カテゴリ検索マスターの追加と変更も、SSRも、コンサルティング導入初期に優先度高くご対応いただきました。まだ信頼関係を構築しているタイミングでの大きな決断だったと思いますが、不安などはありませんでしたか?
深川さん:専門家であるLANYさんが、理由とセットで「やったほうが良い」とはっきり言ってくれたので、「やっぱりそうだよな」と納得感がありました。施策立案は安心してお任せして、我々は実装をやり切ることに集中しよう、というスタンスで動けたのが大きかったです。
御社内ではどのような体制でお取り組みを進めてくださっていますか?
深川さん:私は窓口を務めて、エンジニアが1名という体制でした。
少人数だからこそ、優先順位を合わせて「やれるところから一気に進める」ことができた感覚があります。
──実装スピードの速さが、成果の早期化に直結しました。施策はその時点の分析にもとづく“最適解”なので、半年後にはアルゴリズムが変わっていることもあります。スピード感を持ってご対応いただけたことが、短期間での成果を押し上げた大きな要因だと感じています。
LANYの支援によって、数値面でどのような成果がありましたか?
深川さん:サービスサイトへのアクセスが大きく伸び、問い合わせ数は前年同月比で約2倍になりました(2025年6月時点)。これは想像以上でした。その結果、CVRの高いユーザーが直接サービスサイトに来てくれる構造をつくれた感覚があります。
サービスサイト「グルメプラス」への訪問数の比較
サービスサイト「グルメプラス」へのお問い合わせ数の比較
実は、メディアサイトの流入数は2023年頃と比べて約8割減になっていました。あのまま何もせず、メディアサイト頼りの集客を続けていたらと思うと、かなり危うい状況だったと思います。いまはサービスサイト側で安定して問い合わせを獲得できており、「集客の重心を本体側に移しておいてよかった」と強く実感しています。
──約8割減はかなりインパクトがありましたね。事前に対策をご一緒できて、本当に良かったです。
深川さん:「カテゴリ検索マスターの追加・変更」によってエリアの網羅性が高まり、1都3県以外からの新規問い合わせも増えました。全国規模での集客チャネルができてきたな、という実感があります。
LANYに依頼してよかったと感じるポイントを教えてください
深川さん:SEO施策にとどまらず、プロダクト全体・事業全体を俯瞰した提案を行ってくれる点がありがたいです。SEOがメインでありながら、領域を線引きせずに一緒に考えてくれる素敵な会社さんだなと感じています。
──ありがとうございます!御社は営業や開発など他部署の方々も巻き込みながら、“成果を出すための最適な議論”をいつも一緒につくってくださるので、弊社も提案の幅を広げやすかったです。
深川さん:また、競合にあたる企業さんのご支援はお断りされていると伺い、その姿勢にも強い信頼を感じました。我々の成果を本気で考えてくれるパートナーだと改めて実感しています。
──光栄です。LANYは、長期的な成果と信頼関係を守ることを最優先にご支援しています。そのうえで、“美意識を持ったご支援”を大切にし、誠実なパートナーであり続けることを何より重視しています。
【ご参考】LANY「CULTURE BOOK」
LANYに早く相談するほど、成果までの道のりは短くなる
株式会社オールフィット 深川様とLANY 五十嵐・今泉
どのような会社や担当者にLANYはおすすめですか?
深川さん:“時間を買う”意識で成果を出したい企業・担当者ですね。自社でも約2年SEO施策に取り組んでいましたが、アクセス数はほとんど変わらず、暗中模索の状態が続いていました。
LANYさんに依頼したことで、自分たちでは何年かかるかわからない作業を、約1年で成果に結びつけることができました。LANYさんに依頼するのは、“時間を買う”感覚に近いと思っています。早く相談するほど、成果までの道のりは短くなるはずです。
最初にロードマップを明確にしてもらい、「マイナスをゼロに、それからプラスにしていく」という道筋が見えたことで、やるべきことがクリアになったのも大きかったですね。
今後LANYと一緒に取り組みたいことはありますか?
深川さん:引き続きSEOをメインにご支援いただきたいです。現在、問い合わせ数は増えているものの、成約率(CV率)の向上が今後の課題だと感じています。施策を通して、集客だけでなくプロダクトやユーザー体験の質も高めていきたいと考えています。
さらに、これからのAI検索時代を見据え、LLMOにも関心があります。プロダクト自体を良くし、AIやLLMにとっても「推薦される」状態を目指すこと。加えて、サイトだけでは完結しない「空き状況の確認」など、ユーザーが本当に求めている情報にたどり着けるかどうか、といったプロダクトの本質改善も一緒に進めていきたいです。
──まさに、そこをご一緒したいです!引き続き、ぜひご支援させてください。
担当コンサルタントからのコメント
今回のご支援の鍵は、「データベース型サイトとしての土台づくりを最初にやり切れたこと」だと考えています。カテゴリ検索マスターの見直しとSSR導入という大きな施策を、深川様とエンジニア様が迷わず前に進めてくださったことで、短期間で成果につながる状態を整えることができました。
当初の課題は、メディアサイトのメンテナンス負荷とコストが積み上がり続ける一方で、本体サイト側の集客構造が十分に機能していないことでした。そこに対して、テクニカル面とUXの両面から“構造改革”を優先し、最後までやり切れたことが、問い合わせ約2倍という結果に結びついたと捉えています。
LANYは「SEOだけを見るのではなく、事業全体を俯瞰し、美意識を持って成果とクライアントに向き合うこと」を大切にしています。そのスタンスを信じて、大きな課題を任せていただけたことに、改めて感謝いたします。
今後は、今回構築した集客基盤をさらに磨き込みながら、問い合わせ後の成約率(CV率)改善や、LLM/AI検索時代を見据えた「推薦されるプロダクト」づくりまで、ご一緒できればと思っています。環境が変わっても選ばれ続けるサービスとなるよう、事業成長のパートナーとして、これからも伴走させてください。
【サービス概要資料】SEOコンサルティング
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