OANDA証券株式会社様は、FX(外国為替証拠金取引)や株価指数・金融商品のCFD(差金決済取引)を提供する金融商品取引業者です。同社が運営するオウンドメディア「OANDA FX/CFD Lab-education(OANDAラボ)」では、通貨や商品ごとのリアルタイムチャートに加え、独自の市場データや経済指標カレンダーなど、相場の分析に役立つ情報を発信しています。
同社からは、OANDAラボにおけるSEO施策の検証・強化を目的に、SEOコンサルティングのご依頼をいただきました。
LANYは、サイト全体の流入の約8割が集中していたページ群の改善に注力し、ページの本題と関連の薄いコンテンツを取り除く「引き算」のアプローチを実行。あわせて、競合との差分を埋めるチャートの機能拡充や、パンくずリストの位置変更といったユーザビリティの改善も進めました。
結果、自然検索の流入は支援開始時と比べて最大約4倍に伸長。金(きん)関連の主要キーワードで1位や2位の検索順位を獲得し、当初掲げていた月間PVの目標は、支援開始から半年余りで達成しました。
今回は、同社でマーケティングを担当する稲田様に、LANYへの依頼の背景や取り組みの内容・成果、今後の展望について詳しくお話を伺いました。
(本記事に掲載されている数値や順位は2026年8月時点のものです)
| 課題 |
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|---|---|
| 提供プラン | SEOコンサルティング |
主な施策 |
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成果 |
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社内のSEO担当は一人。施策を客観的に検証する機会を求めLANYへ依頼
▲OANDAラボのトップページ
──OANDA証券様には、2025年3月からSEOコンサルティングの支援をさせていただいています。ご依頼をいただいた当時、どのような状況で、どんな課題を抱えていらっしゃったのでしょうか?
稲田様:
課題としては、SEOについて「自分以外の客観的な視点や知見が欲しい」と感じていました。
当社のSEOやコンテンツ制作は、LANYさんへの依頼当時から現在に至るまで基本的に私一人が担当しています。外部パートナーの協力も得ていますが、ディレクションや進行はほぼすべて私が担う体制です。
ですので、自分が進めている施策が本当に適切なのかを確かめる術がありませんでした。3か月に1回ほどはセミナーに参加したり本を読んだりして、SEOの情報は常にキャッチアップしていました。ただ、自分が見聞きした情報がすべて正しいとも、自社サイトにそのまま当てはまるとも限りません。その不安をずっと抱えていました。
また、HTMLタグの使い方などテクニカルな領域についても、ナレッジが十分ではありませんでした。
依頼の決め手は「目標を伝えれば、達成方法は考えてくれる」。他社との比較検討はせず
──LANYにご依頼くださった理由を教えてください。
稲田様:
きっかけは、LANYさんの代表(竹内渓太)が書かれた書籍「強いSEO “SEOおたく”が1000のサイトを検証してわかった成果を上げるルール」を読んだことでした。それまでは、SEOの本というと、どこかで見たことのあるような一般論が並んでいる印象を持っていました。
ただこの本は、「なぜそうするのか」という考え方の部分から分かりやすく整理されていて、深く感銘を受けたんです。本のノウハウを、OANDAラボに落とし込みたいと思いました。
その後、LANYさんの公式サイトも拝見しました。そこで印象に残ったのが、事例記事のなかにあった、「細かく仕様を固めて依頼しなくても、目標さえ伝えれば達成のための方法を考えてくれる」という趣旨のお話です。一人でSEOを担当している立場からすると、理想的なご支援だと感じました。
そういったことを踏まえ、他社との比較はせず、LANYさん一択で依頼させていただきました。
流入の8割を占めるチャートページに施策を集中。コンテンツを減らして上位表示が実現
──ご依頼当時におけるOANDA証券様のSEOの課題をどのように捉えていたのか、LANYの担当コンサルタント・入江から説明してもらえればと思います。
入江(LANY):
OANDAラボを確認したところ、「/instruments」ディレクトリ配下の「ドル円」や「金(きん)」といった通貨・銘柄ごとのリアルタイムチャートページが、サイト全体の約8割の流入を占めていました。まずはそこを集中して改善することが、全体へのインパクトが大きくなるのではないかと考えました。
▲OANDAラボの金のリアルタイムチャートページ
──入江の考えについて、稲田様はどのように受け止められましたか。
稲田様:
たしかにその通りだと思いました。それまで私たちがやっていたのは、トラフィックの1割にも満たないところに対して、ああでもないこうでもないと施策を打つことだったんです。ただ、入江さんからは「流入の多い上位ページにリソースを集中させるべきです」という提案をいただきました。
また、各ページにはSEOで順位を上げるためにいろいろなコンテンツを詰め込んでいたのですが、入江さんからは「それがかえってページの評価を下げている可能性がある」という指摘をいただきました。つまり、コンテンツを増やすのではなく、あえて減らすという「引き算」の提案を受けたんです。
引き算をすることで、キーワードに対する訴求を研ぎ澄ましていくというアプローチは、目から鱗でした。
──ページからコンテンツを減らす取り組みでは、具体的にどのようなものを削除していったのでしょうか?
稲田様:
チャートページの下部に、記事とは関係のないニュースや会員ステータスの表など、雑多なコンテンツが長く並んでいました。2〜3スクロールできるくらいの分量です。まずはそこを外したところ、2週間ほどで一気に順位が上がりました。驚きましたね。
──コンテンツを減らすという判断の背景を、入江からも説明してもらえればと思います。
入江(LANY):
昨今のSEOでは、ページ単位でもサイト単位でも専門性が重視される傾向があります。
金のチャートページに関しては「雑多なコンテンツが載っていることでページ単体でのテーマ性がぶれ、専門性が薄まっている」という仮説のもと、コンテンツを減らしました。
もちろん、施策におけるリスクの管理もしっかりと行いました。まずは削除対象のブロックにあるCTAがどれくらいクリックされているかを確認し、全体のコンバージョン数に影響が小さいことを確かめたうえで削除し、順位の様子を見る、という手順で進めました。
──プロジェクト全体の設計について、PMを務めるLANYの牧野からも補足させてください。
牧野(LANY):
アクセス規模の大きいサイトでは、新しく記事を増やすことよりも、すでに評価されているページをどう磨くかのほうが効いてきます。今回、入江が金のチャートページの改善に注力したのも、その考え方からです。
また、コンテンツは増やすほど良いと思われがちですが、1ページで扱うテーマが増えるほど、そのページの主題はぼやけていきます。「このページは誰の、どんな意図に応えるページか」を1つ定め、そこから外れる要素は削り、足りない要素は補う。この考え方自体は、サイトの規模や業種を問わず同じように使えるものだと思っています。
競合との差分だったチャートの表示期間を追加し、順位が上昇
──コンテンツを減らす施策のほかに、印象に残っている取り組みはありますか?
稲田様:
一つは、チャートそのものを充実させる施策ですね。先ほどのような「引き算」だけでなく、「足し算」の提案もいただいた形です。
金のチャートページには、5分足や15分足といった表示期間の切り替えがあるのですが、私たちは4時間足までしか用意していませんでした。一方、入江さんに競合を見ていただいたところ、他社には日足・週足・月足がありました。「その差分が埋まっていないから競り負けているのではないか」というご指摘をいただいてチャートを追加したんです。そこでも順位が上がりましたね。
加えて、パンくずリスト(サイト内での現在地を示すリンク)の改善も、ユーザビリティの観点で意味があったと思っています。もともと、パンくずリストはページの一番下に置いていたのですが、「ユーザーが『他の通貨・銘柄のページも見たい』と思ったらすぐに一覧に飛べる方がいいのでは」とご提案いただいて。確かにそうだと思い、上部に移しました。
| 金のリアルタイムチャートページで実施した主な施策 | ||
|---|---|---|
アプローチ | 対象 | 狙い |
| コンテンツの削除 | 本題と関連の薄いニュースや会員ステータスの表 | ページの専門性向上 |
| コンテンツの追加 | 日足・週足・月足のチャート表示 | 競合との差分の解消 |
| 導線の改善 | パンくずリストの位置変更(ページ下部→上部) | 他ページへの回遊性向上 |
分かりやすい要件定義書がそのまま依頼書に。実装の速さが成果を押し上げた
──LANYのコミュニケーションについて、「助かった」と感じた点があれば教えてください。
稲田様:
要件定義書(施策の背景や実装すべき内容をまとめたドキュメント)が分かりやすかったことは助かりました。
「ここはこうしてください」と簡潔明瞭に箇条書きで書いてくださるので、私も読みやすいですし、実装するエンジニアにも依頼がしやすい。いただいた要件定義書の多くは、背景や目的を補足するだけで、エンジニアへの依頼用ドキュメントとして使えました。
入江(LANY):
OANDA証券様は、提案した施策の実装をとてもスピーディーに進めてくださいました。コンサルタントとして支援をしていると、実装のスピードがボトルネックになることは少なくありませんが、今回の支援が順調に進んだ要因には、その実装の早さもあったと思っています。
──提案を受けてからの実装の早さは、稲田様が意識されていたことなのでしょうか。
稲田様:
私自身は早いと思っていなかったのですが、本当に全部一人でやっているので、判断も一人で完結するんですよね。他の依頼が入っていても「それは後回しにして先にこちらを進めてください」と差し込みができる。それが良かったのだと思います。
サイト全体の自然流入が約4倍に成長。金の主要キーワードでも1位を獲得
──当社の支援による代表的な成果をお聞かせいただけますか?
稲田様:
サイト全体の自然流入は、依頼前に百万単位であったのですが、それを最大で約4倍まで引き上げることができました。
当初の広告流入も合わせた月間PV数の目標は、ご支援開始から半年余り経った2025年の10月に超える成果となりました。そこから翌年の2月にかけて、さらに一気に上がって過去最高を記録しています。
その後、PV数は落ち着いたのですが、それでも当初の目標を大きく上回る水準で安定するようになりました。ここまで来たならもっと上を狙えるはずだと思い、今は当初の目標の3倍以上のPVを新しい目標に据えています。依頼以前とは違うステージに来ている印象です。
──この伸びの要因は、どのあたりにあるとお考えですか?
稲田様:
やはり、金のチャートページが大きいですね。「金 チャート」「ゴールド チャート」「金価格 チャート」といったキーワードでは、多少の上下はありますが1位、2位を占めています。
「金価格」という大きなキーワードでも、かなりの上位に入るようになりました。このクエリからの流入は、前年比で96倍になっています。
入江(LANY):
「金価格」は月間の検索ボリュームが約110万という、この領域でも指折りの大きなキーワードです。ただ、もともとのOANDA証券様の金のチャートページは「金相場」という言葉を軸に作られていました。
そこでページのタイトルタグを「金価格」に変え、月別の価格の推移を表で載せるなど、「金価格を知りたい人」に応える内容へ組み替える提案をさせていただきました。
キーワード「金価格 チャート」も、支援開始当初の16位から2位まで上昇しました。FX・CFDの領域は、大手の証券会社が競合として並ぶ競争の激しい領域です。そのなかで主要な商品ページにおいて上位を取れたことは、かなり大きいと思っています。
取引量に占めるCFDの割合が大幅に増加。金のチャートページから認知が広がった
──成果について、どのように感じていらっしゃいますか?
稲田様:
目標を大きく上回った際は、達成感がありました。「どうじゃい」と誇らしい気持ちでしたね(笑)。
数字を見ても、トラフィックはもちろん上がっているのですが、お客様の取引量の内訳が変わってきているんです。以前は、取引のほとんどがドル円などのFXでした。それが今は、金をはじめとしたCFDの割合が大きく増えています。
もちろん、昨今は金のボラティリティ(価格の変動の大きさ)が大きく、多くの方々が取引をされているという要因もあります。ただ、ページが上位に上がったことで「OANDAには金のCFDという商品があるんだ」と認知していただく。それが口座開設につながって、実際に金を取引する人が増えた、という面も影響していると思います。
「ドル円」での上位表示を狙い、LANYのさらなる支援に期待
──今後、LANYと一緒に取り組みたいこと、期待していることを教えてください。
稲田様:
まずは、ドル円のチャートページの強化ですね。新しい目標を達成するには、金よりさらに大きな「ドル円」というキーワードで上位表示をする必要があります。今は20位台なので、ここをどう上げていくか。LANYさんにも期待していますし、私自身もいろいろ考えてやっていくつもりです。
もう一つは、検索以外の接点を広げることです。私たちが向き合っているのは、どちらかというと取引経験を積んだトレーダーの方々なので、その層に届く発信をしたいと考えています。そのためにnoteやYouTubeの立ち上げも検討していて、そこについてもアドバイスをいただけないかとLANYさんに相談しているところです。
──稲田様のお話を受けて、入江・牧野から一言ずつもらえればと思います。
入江(LANY):
おっしゃる通り、新しい目標を目指すには、ドル円の強化も必要です。そこに加えて、OANDAラボはサイトとしても規模が大きいので、まだ整理しきれていないページも残っています。そこを整理しつつ、ドル円を伸ばしながら、さらに他の通貨・銘柄のページも伸ばしていけたらと思っています。
検索以外の発信についても、私からアドバイスできることはさせていただき、手を動かしていきたいです。
牧野(LANY):
ドル円は、業界の大手がもっとも力を入れているキーワードでもあるので、金とはまた別の施策が求められるかもしれません。ページ単体の改善だけでなく、被リンクやサイト全体の評価まで含めて、腰を据えて取り組む必要があると見ています。
検索以外の発信についても、OANDA証券様が持つ価格データや取引環境という強みを、どの接点でどう見せるかという話だと思っています。SEOで積み上げてきた考え方は活かせるはずなので、ぜひ引き続き、ご一緒させてください。
「自社サイトを知り尽くしている」と考える企業こそ、LANYの支援を
──最後に、LANYの支援はどのような企業に向いていると思われますか?
稲田様:
長くSEOやコンテンツマーケティングに取り組んでこられた方、あるいは「自分がこのサイトを、このプロダクトを一番よく分かっている」と思っている方であるほど、LANYさんにお願いしたほうがいいのではないかと思います。
私自身がまさにそうだったのですが、深く関わりすぎているがゆえに、いつの間にか第三者の視点を失って、一般的なユーザーがどう感じるかが見えなくなっていました。
LANYさんに入っていただくことで、そうした固定観念を取り払ってもらい、視野を広げることができました。自分たちだけでは気付けないユーザーの視点を取り戻したい企業やご担当者に、ぜひおすすめしたいです。
──ありがとうございました! 今後も、精いっぱい支援をさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
編集後記
取材中、稲田様はコンサルタントの入江について「もし近くに住んでいたら友達になりたかった」と話してくださいました。同じ関西出身という共通項をきっかけに、支援の初期から冗談を交わす間柄になったそうです。今回の支援において、提案から実装までがスムーズに進み、確かな成果が得られたのは、こうした気兼ねのないやり取りが一因になっていたのかもしれません。
取材の本題を終えた後も、稲田様と入江、牧野の間でAIの活用法などに関する情報交換がしばらく盛り上がりました。支援に関する話だけでなく、仕事の考え方や新しい技術についても、ざっくばらんに話し合える。そんな関係性をこれからも大切に、次の目標へ向けて支援できればと思います。
【サービス概要資料】SEOコンサルティング
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